彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「しかし、意外だったのは凛道・・・・お前が勉強できることだったぞ?」

「え?」

「大学の図書館で見てやったが、どの教科もバランスが良い。」



(そうだった・・・)



混乱しつつも講義を終えた後で、獅子島さんは私に勉強を教えてくれた。

私が見つけた、彼が作ったテキストで勉強した。

それで周りの生徒も集まってきて、人の輪が出来た。



「え?なに、この子?」

「伊織君の知り合い?」

「へぇ~獅子島君が家庭教師してる子?」

「よく来たね~勉強しに来たの?」

「可愛いなぁ~うちの学科においでよ。」

「あ、それ!調べるなら、辞書はこれが良いよ。」

「おやつあげようか?頭に良い食べ物は~」



(みんな良い人だった・・・・)



「予想よりも、学力があった。この分なら、留年することはなさそうだぞ、凛道?」

「ありがとうございます・・・」




思いがけない言葉を言われ、お礼を述べる。

そのあとで、私からも感想を言った。



「僕よりも・・・・獅子島さんの方がすごいですね?」

「俺が出来るのは当然だ。」

「っ!?そ、そうですけど~・・・」



ものすごい自信家発言だけど。



「教えてくれてもよかったじゃないですか?東大生だって、言ってくれないからびっくりしましたよ?」

「聞かれとらんのに、個人情報を流す馬鹿がいるか。」

「それもそうですが・・・」



〔★意外とまともな返事だ★〕



「えーと、今大学生ということは・・・2年生ですか?」

「2年だ。一浪でもしたと思ったか?」

「だって、あそこはすごく難しいし、ライバルは全国にいるしで・・・」

「フン、その辺りは族の世界と変わらん。むしろ、結果さえ出せば、だれでも合格できるという点では、大学受験の方が楽だった。」

「え?ヤンキーの方が大変ですか?」

「どちらも同じだ。」



そう言うと、ウィンカーを出して曲がる獅子島さん。