彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




帰り道は、魂が抜けていた。



「瑞希お兄ちゃん、瑞希お兄ちゃん、瑞希お兄ちゃん。」

「やかましい。そんな呪文で瑞希が出てくるわけないだろう。」



授業を終え、大学を後にした私は、獅子島さんの車で帰路についていた。





「こわかったよぉ、こわかったよぉ、こわかったよぉ・・・!」


「ガタガタ言うと、車から叩き落とすぞ。」




そう語る獅子島さんは、さっきとは別人。



「獅子島さん・・・・どうして大学では、あんなんなんですか?」

「だれでも外面ぐらいするだろう。」

「やりすぎですよ!?全く違ってました!」



本当に別人。

二重人格もいいところよ!


そんな私に、運転しながら獅子島さんは言った。



「フン・・・・周りと仲良くしておいて損はない。」

「じゃあ、普段からそうして下さいよ。」

「族関係の世界と、パンピー世界では、かってが違う。俺は大学では、ヤンキーだったことを黙っている。くれぐれも、言うんじゃないぞ、凛道・・・!?」

「言うわけないですよ!」


(言ったら何をされるかわからないもん!)



〔★怖いことだろう★〕



「これでも擬態(ぎたい)に気をつかっている。」

「ぎたい・・・」


〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
擬態(ぎたい):動物が身を守るために、周囲の物や他の動物によく似た色や形になることだよん♪



「それ、化けてるとも言うんじゃ・・・?」

「変装と言え。俺の件に関しては、瑞希達も協力していることだ。」

「え!?瑞希お兄ちゃんも!?」

「ああ、大学関係者の前では、良い子ぶってくれる。」

「・・・・百鬼さんもですか?」

「安心しろ。あいつは出入り禁止にしてる。」

「そうなりますね・・・」



〔★可哀想な扱いだった★〕