彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「あ、そろそろ行かないと、教授の授業に遅れちゃうよ!」



自分の時計を見ながら、杏理さんが告げる。



「じゃあ、行こうぜ獅子島。凛君どうする?」

「ああ、食堂のテラスで待っててもらおうと~」


「おや?獅子島君達じゃないか?」



(今度は何!?)



声のした方を見れば、白いひげのおじいちゃんがいた。



(え!?サンタクロース!?)


いやいや!サンタさんにしては、太り加減がゆるい!

細い!


(というか、誰!?)





「教授。」




その疑問に答えてくれたのは、優しくなっていた獅子島さん。

私の両頬から手を離すと、おじいさんの方へと向き直る。

彼の態度もだが、言った言葉に驚いた。



「教授!?」

「そうだよ、凛君。あの方は、次の授業の教授で、徳永百太郎名誉教授だ。」

「ええ!!?」



〔★名誉教授が現れた★〕



獅子島さんの説明に、張本人であるおじいちゃんが笑う。



「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ!もうすぐ授業が始まる。一緒に行こうか?」



その誘いに、江藤さんと成瀬さんが緊張しながら答える。



「は、はい!お供します!」

「お、俺も!」

「私は辞退します。」

「獅子島さん!?」



目上からの誘いを、さわやかにお断りする眼鏡の先輩。

間髪入れず断ってから言った。



「私は、この子を預けてから教授の講義へ向います。」

「えっ!?」

(私を!?)



「ふぉっ?その子はどこの子かね?」




その発言のせいで、白髪のおじいちゃんが私を見る。

どうしようと思う前に、獅子島さんが私の肩を優しく抱きながら言った。



「この子は、私が家庭教師をしている少年で凛君と言います。」




そう言いながら私を見る獅子島さんは笑ってるけど、目は笑っていない。




―ギョウギヨク、ハナシヲ、アワセント、ドウナルカ、ワカッテイルナ・・・!?―




(きょ、脅迫だぁぁぁぁぁぁ!)




〔★目力マックスだ★〕