彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「あははは~大変ね、獅子島先生も?」

「凛君、警察の方がいいぜ?獅子島が目指すのは警視庁だからな。一番カッコいいぞ?」

「え!?警察組織の総本部!?」



(それを獅子島さんが目指してるって言うの!?)



あの獅子島さんが!?

平気でパトカーを攻撃して、つぶすうための作戦を考えて、手を下してる人が警察官!?



(元ヤンの獅子島さんが、警察っておかしくない!?)



「し、獅子島さん!本当に警察を、警視庁に行く進路なんですか!?」

「ああ、そうだよ。」



本気で聞けば、口元だけで笑いながら恐怖の先輩は語る。



「テロが増え、外国人犯罪も増え、憲法も変わるかもしれないという危うい時代だ。すこしでも、世の中のために働けれたらと思うんだが・・・やっぱり、おかしいかな?」

「えっ!?」



そう言って、少し弱気な顔をする獅子島さん。



「どうも・・・自分の夢を語ると、きれいごとに聞こえると言われてね。あまり言うのも・・・偽善者と言われるかもしれないが、やはり、みんなが暮らしやすい世の中にしたいんだ。」

「獅子島さん・・・」


(そ、そこまで考えて・・・!?)


悲しそうに、彼らしくなく言う姿。

それで思わず私は言った。




「そ、そんなことないです!」




否定する。




「獅子島さん、頭がいいし、合理的で、しっかりしてるから、絶対、警察官になれます!」



励ます。



「僕、獅子島さんが警察官になれるようにおいえんします!だから、、頑張ってください。」

「凛君・・・」



私の言葉で、獅子島さんに笑顔が戻る。




「ありがとう・・・凛君の期待に応えられるように、先生も頑張るね?」

「はい!きっと合格しますよ!」

「凛君の言う通りよ。頑張ってね、獅子島君!」

「俺らの誇りでもあるからよ!しかし、ホントに言い教え子だな~」

「そうだろう?良い子だろう~?」

「むきゅ!?」



友達の言葉に、頭にあった手が私の両頬へ移動する。

ほっぺを挟むと、ムニムニともむ。



「少し、引っ込み思案だから、優しくしてやってくれ。なぁ、凛君?」

「は・・・はいっ・・・・!」



私のほっぺをモム人にうなずけば、口元だけで笑った。




(・・・・・意外と、良い人なのかもしれない・・・)



普段は怖いけど、将来について語る姿は立派だった。



(なによりも、超名門の東京大学、東大に通ってる時点で優秀だよ!)



これでも元ヤンなんだから、瑞希お兄ちゃん達とは違った意味で凄いかも。



(まぁ、一番すごいのは瑞希お兄ちゃんだけどね♪)



〔★凛の順位は変わらない★〕