彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「え!?法学部って、獅子島さんが!?」

「え?凛君、知らないの?」

「獅子島、言ってないのか?」

「ははは!参ったなぁ~公務員コースとしか伝えてなかったのに・・・・。」


ぎゅむ!


「ひゃう!?」



笑顔の獅子島さんの手が、頭を移動して首根っこを掴む。

目だけで見れば、その目が語っていた。




―ヨケイナクチ、キクンジャナイゾ?―


(あ、これ・・・・私、死んだ・・・・!)




ロクでもない未来しか浮かばなかったが、少しでもその未来をよくしようと思ってつぶやく。


「そ、そうですぅ・・・公務員になるってことしか聞いてなかったんですぅ・・・!」

「え!?そうだったの、獅子島君?」

「獅子島、相変わらず謙虚だな~?教えてやればいいのに?」

「勘弁してくれ。不合格だった時に、かっこうがつかないだろう?先生が落第なんて?」



そう語る手がもう一度頭に戻る。

よしよしと撫でられたので、私の未来は助かったのだと思う。



〔★凛は生き残るのに必死だ★〕



「不合格とか、ありえねぇーよ!教授たちだって、獅子島の合格は確実だって言ってるんだぞ?」

「そうよ。獅子島君なら、立派な警察官になるわよ!」

「え!?」

(警察!?)




「し、獅子島さん・・・・!?」


け、警察って、あの警察!?



「ははは、どうしたんだ、凛君・・・・?」



私の髪を、ぎゅっと握ってから言った。



「何度も言うけど、先生は裁判官にはならないんだよ?難しいからね?」

「え!?凛君、獅子島君に裁判官になってほしいって言ってるの?」

「そうなんだよ。」


(言ってなーい!)



〔★凛の会話が操作された★〕



「テレビで弁護士ドラマを見ていたら、弁護士もいいとか言って困るんだ。」

(言ってねぇよ!てか、獅子島さんと一緒にテレビを見たことないです!)



〔★また、ねつぞうされた★〕