彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




能面みたいな顔が笑うだけでもびっくりなのに、彼は新たな言葉を発したのだ。

それがー



(家庭教師!?)



家庭教師ってなに!?

誰が!?

なにが!?

え?私に関係してる!?




「学校の話をしたら、見たいとねだられてね。連れて来たんだよ。」



そう言った手が私の頭に触れる。



(ひ!?)



「今、全教科、見ているんだ。この子の勉強をね。」

「ひ・・・・・!」


(ひいいい!?)



頭をなでられている!?

優しく扱われてる!?


(どうしたの、獅子島さん!?もうすぐ死ぬの!?)



〔★伊織のお触り、凛はおびえている★〕



獅子島さんの説明に、やってきた男女が感心したように言う。



「へぇ~それじゃあ、この子も獅子島の教え子か?凛君もうちの大学を目指してるのか?」

「いや、進みたい学科が違うからね。親御さんは、食品衛生関係よりも、理系に行かせたいんだが・・・」

「わぁ~大変ね?でも、獅子島君が勉強教えてるなら、きっと大丈夫だよ。ねぇ僕~?」



そう言って、私をのぞき込んでくるお姉さん。

獅子島さんの激変に驚くあまり、反応が遅れる。

そんな私に彼女が言った。



「こんにちは。私は獅子島君と同じ学科の江藤杏理(えとうあんり)です。」

「俺も!獅子島と同じ学部の成瀬タクマ。よろしくね!」

「あ・・・は、はじめまして。凛です・・・・」



ペコッと頭を下げてあげれば、人の良い二人が私を見ていた。



「緊張してるの?可愛い~!何年生?獅子島君に、こんなちっちゃい教え子がいるなんて~」

「勉強教えてもらってるとか、凛君は運がいいな~!獅子島は、本校始まって以来の天才だからな!」

「て、天才!?」

「はは!よしてくれ、成瀬。大げさだ。」

「なに言ってんだよ?この間の全国模試も一番だったじゃないか?」

「そうよね~獅子島君は、言ってしまえば、我が法学部のエースよ!」

「法学部っ!!?」



聞えてきた単語を、思わず聞き返す。



〔★聞き返したくもなる内容だ★〕