彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




自然と恐怖でひきつる顔。





(何が起きた!?)




君付けされて、笑顔まで!?



「ど、どうしたんですか!?獅子島さん!?どこか、お体のぐ・・・!?」

「あ!やっぱり、獅子島君だ!」

「おーい、獅子島!」

「え!?」



パニックになっているところで、呼ばれてドキッとする。



落ち着いて!




(呼ばれたのは、私じゃなくて獅子島さん!?)



獅子島さんだけど!



(君呼びや笑顔だけでも、びっくりしてるのに、今度は呼び捨て!?)



あの獅子島さんを呼び捨てした!?



(どんなつわもの!?)



その思いで振り返れば、普通の女男2人がいた。



(あれ!?すごく、平凡な人なんだけど!?)



〔★どう見ても普通の人だ★〕



怖そうなヤンキーを想像したけど、完全に違う。

むしろ、それとは無縁そうな男女。

そのうちの1人、人のよさそうな男子が言った



「よぉ獅子島、遅かったな?どうしたんだ?」



そう言って、普通に獅子島さんに声をかける。



(呼び捨てにした!殺されるよ、お兄さん!?)



震える私の思いに反し、眼鏡の先輩は言った。



「ああ、すまない。ナビをしていたら、ギリギリになったんだよ。」

「っ!?!?」


(怒らないの!?おまけに謝罪した!?)



〔★凛はビビッている★〕



さわやかな、まるで瑞希お兄ちゃんのような笑顔で言う獅子島さん。

動揺を隠せない私に、もう一人が口を開いた。



「あ、可愛い!案内してたって、その子のこと?」



そう言った女の子と目が合う。

普通の子で、ハート型の腕時計をつけていた。



「どうしたの、獅子島君?この可愛い子は?」

「ああ。私が家庭教師をしている凛君だ。」

「っ!!?!!?」



(笑った!?家庭教師もだけど、笑った!?)



〔★伊織スマイル、凛はビビッている★〕