「はぁ…」


どうしてか手紙を逆さまに読み


6時からを9時からと読んだ


俺の学校は始業式のに学校に泊まるというおかしな行事がある


校長いわく


今日初めてあった生徒などと仲良くして欲しい


という理由である


普通に仲良くなると思うんだが…


ため息だらけで歩いた


ふと公園に目が行った


白色麦わら帽子を被り、白色のワンピースを着た女の子がいる


季節はずれの涼しげなふいんきの美少女だ


でもどこか誰かに似ている


少女がこちらを向いた


『…かおちゃん…』


手を振りながら口パクで彼女がいう


今かおちゃんと言ったよな?


かおちゃんというあだ名は僕の姉、愛美しか使ってなかった


お姉ちゃん?


まさかね…お姉ちゃんは5年前に死んだはず


そう、死んでしまったんだ…




急に涙がこみ上げてくる


少女を見る度に胸が締め付けられる


お姉ちゃん…


俺はシスコンではない


ただお姉ちゃんをお姉ちゃんとして好きだった


そんなお姉ちゃんが5年前に自殺した…


俺の中で1番辛い出来事だった


次第に息がしずらくなる


たった1人の家族


辛い辛い辛い


何もかも考えられなくなる


頭が真っ白になる


少女が慌ててこちらに近寄る


そして俺は気を喪った…