ついつい声を出してしまった。


今なんて言ったの?


助けない?


関係なかったら助けないの?


女王は笑う。まるで自分が勝利した顔だ。


私は戸惑う。橘くんってそんな人?だったの?


私が゛恋した゛橘くんはそんな人?


私が初めて話橘くんじゃない。


恋した橘くんじゃない。


橘くんの表情が歪む。


教室から出ていく。


待って、待ってよ!どうして行くの?!


…いや、待つのは私だ。


こんな人に恋した私が悪いんだ。


私があの人に助けを求めた時点でおかしかったんだ。


私があの人に恋した時点でおかしかったんだ。


あぁ〜哀れなのは私だったのね…


家来達より私の方が最も哀れだ。


女王は笑う。


ただただ笑う。


何かを悟ったように…