ヒラヒラと手のひらを向けられて、思わずがっしり掴んでしまう。
ああ、もうっ!
勝手に勘違いされても困る!
「全部未経験ですっ……!」
思ったより自分の声が大きくてさらに恥ずかしさでじわじわ顔が熱くなる。
つい、勢いで自己申告……
1秒が長く感じて、時間が止まっちゃったんじゃないかって思うぐらいな静止空間。
誰か、この沈黙をやぶって。
「あっそ?じゃあ俺が全部、奪ってやるよ」
その指先に触れられて。
手のひらが頬をかすめていったかと思えばいつの間に後頭部に。
そして、強引に引き寄せられて、
唇を奪われて。
「っ……!?」
肩を押し返して離れようと思っても無駄。
離れるのを許さないとでもいうように、強い力で後頭部を押さえつけられる。
待って。
待って、なにこれ。
なに考えてんのこの王様は!!



