「え? あ……」



自分のに視線を落とした私の視界、匠の手が飛び込んでくる。



綺麗な細長い指。



あ、ちゃんと爪短く切ってる。そこはいいな。



…なんて、少し見とれていると突然視界がぐらりと揺れた。




「っ、」



ぎゅっと苦しくなって、リボンを引っ張られたのだとやっとわかる。



んなっ……!


なんなの、乱暴すぎません!?




「だらしない女なんて論外。身だしなみ気をつけろよ」



「離せっ……あのねぇ、いつもはちゃんと制服着てるよ! これはたまたまっていうか……」




リボンがちょっと曲がってる時ぐらいあるわ!