そう言いながら立ち上がる匠の肩を柳瀬くんが、おいおい…と苦笑いで軽く叩く。




「俺と志麻はクラス違うんだけどなぁ、匠?」



「千紘が相手しねぇんじゃ、お前暇に決まってんだろ。それに今日は、ちゃんと仕事したら残りは自由に遊べるって言われたし。このメンバーに何か文句でも?」



「遊べんの?じゃっ、手伝うわー!」




元気よく挙手をする柳瀬くん。



クラス違う彼女の千紘が文化祭準備に学校来てたら、遊べないもんね。



でも急に一緒に遊べるとわかった途端イイお顔ですことー




「俺は暇だったし、全然おっけーよ」




志麻くんも承諾してくれてる…



友達をいいように使うとは、さすがは匠様だわ。