ふんぞり返って座っている匠はホント偉そう。
性格の悪さもにじみ出てるよ〜
鞄はよ返せ、と手を向けながらその顔を見てると、なにかを思いついたのかにやりと笑い始めた。
…ああ、見なければよかった。
だって、だって!
王様が微笑むとき……
たいていイイことは、ない。
「俺と付き合え、柚奈」
「なんで!?」
「最高に楽しませてくれそうだから」
「意味わかんないこと言わないでくれます?」
みんなでお昼ご飯を食べたときにチラッと私の彼氏の話が出たことを思い出す。
恋愛指南してもらって、女子としての魅力もあげてもらって……って、そんなうまい話あるかいな。
こんな顔だけイケメンと長時間一緒にいるとか考えられない。
耐えられない。
イライラしすぎて。
「……嫌、無理、絶対やだっ!」
全力で拒否だよ!



