思った以上に出した声が大きくて、いろんな人の視線を受ける。
し、しまった。
電車の中で叫ぶ高校生ダメだろ。
「どーしたの、ユズ。静かにしなきゃダメだよ?」
「匠〜お前また柚奈ちゃん怒らせるようなこと言って…」
「柚奈、落ち着いて…!」
向かいの席に座っていた3人が私たちの異変に気づいて声をかけてくれる。
もう嫌だ。
志麻くんの隣に移動してやる。あっちも空席だから!
「待て。話終わってねぇよ」
「なっ……!」
腰をあげようとした私を阻止するかのように、膝に乗せていた鞄を奪われた。
それ私の…!
返してもらわなきゃ困る。
取り返そうと手を伸ばしたら、
「ちょっと、匠!手離してよ!」
「俺ここで降りるから」
「私の駅まだまだ先なんだけど!? なんで私も一緒なのっ」



