王様の命令は?



「…違うからなに?こんなカッコいい俺様を好きにならない女なんてありえない?

あのですね、世の中にはいろんな人がいます。あなたを好きにならない女だっているんです」




ここにもね。



じいっとまっすぐに目を見て言うと、視線をそらされた。



「……ふぅん」となにを考えているのかよくわからない返事をする匠。



いつも言うことすべて棘があって、嫌味ったらしい。



なのに今は珍しくおとなしい。



いや、これでいいのよ。



静かすぎるぐらい静かな方が私には好都合だけど。



早く最寄り駅に着いてくれ〜


ぼんやりと自分の手元に視線を落とした。




「女の言うことなんてコロコロ変わる。そんなこと言っても好きになんだろ?」



「はぁ!?」