王様の命令は?




5人とも帰る方面が同じで、やってきた電車に一緒に乗り込んだ。


ところどころ空席があって、それぞれみんな適当に。




「……なんでこっち座んの。志麻くんの隣空いてんじゃん」



「は?俺の方が先にココ見つけた。お前が後から隣に座って来たんだろうが」




チッ…心の中で舌打ちして顔を前に戻す。



ムキになって言い返すだけ、無駄だ。



斜め向かいに座る志麻くんはスマホいじってる。



柳瀬くんと千紘は楽しそうになにか話してる。



私は真顔でただこの時間をやり過ごそうとしてる。




早く過ぎてほしい時間ほど、長く感じるのは苦痛以外なにものでもない。




「…?」