「どーする? ユズ」 「俺のいうことはなんだっけ、柚奈?」 志麻くんと匠の視線がまっすぐに私に注がれる。 な、なんなの…! 机を挟んでるけどこんな距離で見つめられたら逃げ出したくなっちゃうもの。 「どっちも選ばないし、人からかって遊ぶなっ!」 もう〜っ、この人たちは! 私が声を張り上げたのと店員さんがオムライス2つを持ってテーブルにやってきたのは同時で。 目があって苦笑いで返される。