バッサリ切る匠に引きずられるように廊下を進んで行く。 口を塞がられたままでは苦しくて自分からその手を剥がしたけど、肩に回された腕はどけてもらえず。 はっきり言って歩きづらいし、すごく目立ってるし今すぐにでもやめてほしい。 は な せ ! 「余計なことすんな、アホ」 「で、出たい人に出てもらうのが一番いいに決まってんじゃん」 「お前が出るんだよ。もう決定事項」 自分たちの教室も通り過ぎて、ずんずん進んでいく……って、 どこいくの!?