黙々と食べ始める匠。
食べてるから静かなのは当たり前なんだけど、2人でいるのに……静かだ。
なんか話さないと。
それ食べ終わったらすぐにまたどこか行っちゃう。
ほんと、忙しすぎる奴。
言いたい事……言いたい事……
っ…!
そうだ…!
今日はとても大事な日だ。
「おまえ、俺に言いたい事あんだろ」
「っある!あります!」
頭のぞかれたのか、とドキッとしてしまう。
今ちょーどそのこと考えてた…!
「何時にどこで、ぐらいちゃんと伝えとけよ。情報なさすぎんだろ…手間かけさせんな」
「あ、すみません。そこまで気が回らなかった……わざわざ探してくれたの?」
「……だったら何」
横顔をしばらく見つめていると、食べるのを止めた匠がこちらに視線を向ける。
今、?
逃せない、この瞬間。
ぎゅっと握りめる手に力が入り、まっすぐと見つめる視線にも熱が入る。



