「俺は鳴海が思うより悪くない結果になると思うけど」
「いやいや……圧倒的差をつけられるよ?」
「鳴海に投票するもん」
「えっ、マジか。クラスメイト思い…!!嬉しい〜!そういえば佐々木とこうやって話すようになったのも文化祭準備がきっかけだよね。学校行事ってこうやって仲良くなったり本当にあるんだね、すごいなぁ」
ストローをかじったまま視線を足元に落とす佐々木は私がペラペラ話しても、うん、としか短い返事のみ。
…?
タピオカ一気飲みしすぎて、お腹冷えた?
首をかしげながらも残りの粒々を頑張って口に入れようとしていると、ピロリンと軽やかな着信音が2人の耳に入る。
「あ、俺」
ポケットから取り出して画面を確認する姿を横目に私はカップの底を見つめた。
「匠がクラスラインに“猿見かけたら教えて”って。これ……鳴海のことじゃね」



