そういえば匠……朝にちらっと姿を見ただけだったな。
同じクラスだけど、話す事ないとなかなか話さないもんだ。
千紘や柳瀬くん、志麻くん。
いつものみんなで一緒にいたから…話せてたようなものなのかなー。
「買って来た。じゃ、場所移動しますよー」
「はーい」
連れて来てもらえた場所は言った通り人気がなく、賑やかな声たちは遠くから聞こえてくる。
やっと頭が軽くなるよー…!
座ると一気に気が抜け、息をついてしまう。
はぁ〜って。
着ぐるみを少しの時間着ただけなのに、体に重く乗っかっていて肩がこる。
「鳴海、ミスコン出るんだろ?」
「あぁ…うん、一応ね。匠たちといろいろあって。もう当日まで来ちゃったら出るしかないよね!」
あまり深刻に話を進められても困るから、明るく笑って流そう。
そうそう。真に受けたらダメ。
あんな美男美女枠の中に放り込まれて、優勝を狙いにいくって……鬼すぎ。



