あまりにもいい食いつきで佐々木が少し押され気味な光景が目に浮かぶ。



匠人気すご……。




そんな調子でしばらく宣伝を頑張っていたら、



「よっしゃ、おわりー」



廊下に出てから30分も経ってないと思うけど、なんとノルマ分のチラシは配り終えたと佐々木から報告が。



今日の仕事終わりー!!


私、ただ連れられて歩いてるだけでなんもしてないけど!




「何か飲みたいな。あ、タピオカあるよ。うまそう」




販売してるクラスを発見したようで、そうつぶやいたのが聞こえた。


私も飲みたいけどこの頭じゃなぁ。




「適当に座るとこ見つけるかー。その頭とってもいいように、あまり人が通らないところに……あ、屋上に行く階段とかかね」