「廊下で何やってんだ。トラブル増やすんじゃねぇよ」
頭上から声が降ってきた。
その声の主は、何を思ったのか…丸めた紙が振り下ろされる。
千紘の頭めがけて。
何の迷いもなしに手が出てしまうのは、この王様の悪い癖だとう思う。
よりによって女子に……いや、千紘にそれはマズイ。
だって……
「あーっ、おい匠!おっまえ、千紘の頭叩く事ねぇだろ!」
彼氏の目の前はマズイって。
「陸、お前も千紘のこと怒らせてんじゃねえよ。目立つし、邪魔だから場所変えろ」
文化祭が近い。
ものすごく忙しいのにトラブルになりそうな要素は実行委員の匠からすればとんでもなく面倒だろう。



