同じ人を好きになったライバルなはずなのに、嫌いだとか憎いだとかそういった感情が今は久河さんには感じない。 初めて知った時は、1人で勝手にモヤモヤ苦しんでたのに。 不思議。 素直にまっすぐ来てくれるから、かな。 感じが悪いとかそう思う点がないからなのかもしれない。 「じゃあ…またね、鳴海さん」 久河さんは寄るところがあると言って、図書室の前で別れた。 …私も戻ろ、教室。