さっき、匠に食べろと言われていた袋を手に取る。 中身はクロワッサンとメロンパン。 片手で簡単に食べられるものをお願いするあたり、ゆっくりご飯を食べてる時間もなかったんだろうなー… 教室に戻って食べるか…これ ドアを押し開けて外に出ると視線の先に後ろ姿の女子が映った。 あれは……久河さんだ。 「鳴海さん」 「匠と一緒に行かなかったの?」 「はい。会長の居場所を教えてあげました」 「そっか」 「さっき、お邪魔しちゃったみたいで本当にごめんなさい」