王様の命令は?



「あ、鳴海さん。あの…ここに匠くんは来た?」



「いるいる。寝てるんだけど……」





トントンと私の上に寝転がる人の肩を軽く叩き起こす。



こんな場面をよりによって久河さんに見られるとは……ちょっと気まずい。





「生徒会長が探してるようで……」



「そうなんだ!匠、早く起きてー、会長が探してるって久河さんが迎えに来たよ」



「チッ……」




舌打ち聞こえてますよー?


でも、私の声も届いたのか、

すっと体を起こして大あくびしながら、ぼんやりした顔で立ち上がった。



背後を通りすぎる際に頭に手が乗っけられたことに驚いて、見上げると…


匠は「それ」と言って顎で袋を指す。





「お前、それ食えば? 腹鳴ってたぞ」



「っ…! そりゃお昼になれば誰でもお腹は空きますっ」