私がまだ突っ立っているのをちらっと確認すると袋の中に入れていた手をとめた。
「クラスの方、どう? 準備進んでるか」
「うん。久河さん中心になってみんなで協力してやってる」
「俺がいなくてグダるようじゃ困る」
「まぁ、女子は皆探してるみたいだったけどね。あ、だからこんな人気ないところに逃げ込んだの?」
なるほどね、あんなに囲まれてたら集中できないか。
「……おまえここ座れ」
「え?」
早く帰って作業しろと言われるなと予想していたら、全然違う事を言われて拍子抜けしてしまう。
座れと引いてくれた椅子は匠の隣。



