「ど、どういう…意味？」


「俺は……」




流れていた微妙な空気を割るように机の上に置かれたスマホから着信音が鳴り響く。


持ち主は匠。


画面を少し確認してから耳に当て、会話をし始めた。



私は自分のラーメンに視線を落とすけど、手が動かない。



胸がドキドキしすぎて、うまく飲み込めそうにない。



人の心が読める特殊能力があればこんなにぐるぐる考えなくて済むんじゃないかって非現実的な事を思ってしまうぐらいには混乱している。