王様の命令は?



「柚奈ってば何やってたの、遅いよ〜」


「ごめんね、お待たせしましたっ」



駅に着くと千紘と柳瀬くんが改札近くで待ってくれていた。



鞄の中から定期券を探しながら歩いていると、3人が先を歩いて改札を抜けていく。



匠の後ろに続いて、私も改札にカードをかざした。



そういえば、千紘が迎えに行かせたんだっけ。



おとなしく人の言う事をこの王様が聞くなんてねぇ……。



珍しい事もあるもんだ。




「志麻に何あげる? スニーカーとかパーカあたり喜びそうだと思うけど」


「みんなでお金を出せば少し高いものも買えそうだからいいね。今年はわたしと柚奈もいるから予算多めだ」


「志麻くんのよく買うお店とかブランド知ってるの?」


「あいつとよく買い物行くから、好みは分かる」




電車の中でそうこう会話をしていると最寄駅に到着し、駅からすぐの巨大ショッピングモールで志麻くんの誕プレ探しが始まった。