久河さんと匠の事は私も同じ学校にいたはずなのに全然知らなくて、彼女が話してくれる事が初めて聞く事だった。
匠の過去の恋愛なんて自分から聞いた事なんてないし。
やっとこの前ちらっと聞いてみたぐらいだし…
「久河さんは今も、好き?」
「……はい」
「っ!」
隠そうともせず、言い訳もせず素直に頷いて答えてくれた。
匠の事を好きな人なんてこの学校にたくさんいる。
その中の1人で、私もその1人。
だけど、匠にとって最初で最後の特別な女の子って知ってしまったから彼女を見る目が違ってきてしまう。
私を選んでもらうためにはどうしたら……
「柚奈」



