私の存在は匠の中から一瞬で追い出されてしまったようで。
…ほんとに、急すぎない?
他の女とはなにかが違うだの構いたくなるなど、あれだけ言ってたはずなのに。
切り替え、はや。
早いね、王様?
でも、ここでおとなしく引き下がる私だと思った?
あぁ、そうですか。
ならばもう一度入り込むしかないね。
これからどうにかして好きになってもらう。
そう、決心した私はそんな冷たい表情を向けられてもひるんだりしないから。
「話しかけても無視すんなら、ミスコン出ないから! 協力してくれなかったら困るんでしょ?」
「あ? 脅してるつもりかよそれ」
「そっちがいつもしてることですけど」
立ち止まってる匠まで近づいていって、再び向き合う。



