立ちつくす私の目の前を再び同じ姿が横切ったのは少し時間が経ってから。
教室の中にいるあの3人になにか聞かれたのかな。
どんなことを話したのかな。
この後、私もみんなに説明しなきゃいけないんだけどね。
鞄を肩に下げてスタスタ歩くその背中を呼び止める。
「先に帰るの?」
「……」
なに、急に態度変わりすぎじゃない?
「ちょっと! 返事ぐらいしたらどうなんですか! 王様の命令はもう聞かないって言ったけど、全く関わらない、話さないとは言ってないから!」
「……何なんだよ、お前」
ゆるりと振り返った匠と目があう。
険しい顔で全く意味がわからないとでも言いたげな表情。
なに、その顔…
「俺はもうお前と顔も合わせたくねぇな」
飽きたらバイバイ。
去る者をわざわざ追いかけたりなんてしない。
志麻くんが言っていたことを思い出す。



