「……なんでもねぇよ。お前みたいな奴に思われてるその男、気の毒に」 「はぁ!? ほんっと失礼な人だよね、あんたって」 ……あはは… 当てられるわけないか。 でも少しドキドキしちゃったじゃん! あぁもう……びっくりした。 敵なしの完璧王様でもさすがに人の心は読めませんよねぇ。 「…まだなにか?」 「……」 まだなにか言いたそうな目で見てくるけど、本人は口を開かない。 先にそらされた視線。 教室の扉に手をかけて目の前からいなくなろうとするその姿。 全部、ただただ黙ったまま見つめていた。