本気で嫌がっていた時とはもう違う視線を送っていることに自分でも気づいてる。
好きになった理由なんてうまく言葉にできないけど……
認める。
好きになってしまったと認めます。
王様。
「私、好きな人できた」
すっと顔をあげた匠のその瞳をまっすぐに見つめる。
この人に好きになってほしい、って思っちゃうなんて。
生きているとなにがあるかわからないね。
……って、私なに言ってるんだか。
20年も生きてないのにね。
まだまだこれからなにがあるかわからない。
そう、だから
匠が私を好きになることだってあるかもしれないでしょ?



