眉根を寄せて怪訝そうに見て来る匠。
気にせずにその手を引っ張って、廊下に連れ出した。
志麻くんに宣言通り、私はいうよ?
千紘と柳瀬くんは驚いたような顔をしているけどどこ行くのとかなにも言ってこず。
志麻くんはスマホに視線を落としたままでいる。
私はなにも断らずに扉のほうへ向かっていた。
ごめんね、あとで説明させてね皆さん。
志麻くんは知ってると思うけど。
静かに教室の扉を閉める。
うあ…
廊下はやっぱり暑いー…
教室と違って、もわっとした空気が漂っているね。
よし、気合い入れようっ
夏の外よりマシだと思えば大丈夫。
……よしっ!
「私がこれから言うことに匠は『わかった』しか答えちゃダメです」
「あ? お前が俺に命令してんのか?」



