なにを言われるのかと思ったら。
なんともないことで少し拍子抜けしちゃった。
「陸の分も買ってきたげる」
「サンキュー」
志麻くんが歩き出した後をついていき、教室を出ようとすれば。
「柚奈」と低い声に呼び止められる。
「俺の分の水も買って来い」
「……はい」
自販機行って来たらいいじゃん?
そう思ったけどじっと見つめられて気づけば素直に頷いていた。
学校を出て歩いてすぐのところにコンビニがある。
ちょっと外に出るだけ……と軽く考えていた。
一歩外に出ただけで熱気が体を覆う。
焦げちゃうんじゃないかって本気で思っちゃうぐらい夏の昼間は照りつける日が強い。



