マイナス要素しかない匠だったけど、家まで送り届けてくれて優しい面もあるんだなって思ったな。


遊園地で遊んだ日も、いろいろ…



単純なだけなのか私が。




「だから、鳴海? 優しくして損はねーぞ!」



「勉強になります佐々木先輩!」




勢いよく振り上げた手。


それはアイスを持っていた手で…



視界の端でなにかが揺れて崩れるものを見た。



あ、やば。

アイス持ってたこと忘れてた!



勢いよく振り上げちゃったせい。


溶けかけて、崩れそうになってるのに振動でさらにーー