アイスをひとかじりして、口から離す。
佐々木からゆっくり視線を外して、またぼんやり遠くを見る。
黒板の前ではいつから始まってたのか男子たちが落書き大会開催していて。
近くで見ている人たちがなにかしら評価をしているようで。
楽しげな声が教室に響いている。
そんな光景を瞳に映しながらぼつりと口に出たのは、
「ねー。なんでだろうね。やっぱ顔なのかなぁ……」
顔がいいのは否定しない。てか私ごときができるわけない。
やっぱり顔がいいから好きになったのかね。
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