「わたしたちは2人にもいてほしいよ!帰らなくていいよ匠くん」



「飯も食ったしもう用ねぇから。払っといて陸。後で返すわ」





柳瀬くんの返事を聞いてすぐに背中を向けた匠。


目で合図されて私もおとなしく扉の方へと進んでいく。



さすがに仲良しな2人の邪魔はしたくない…



出る間際に振り返って2人にバイバイと手を振った。





遊園地行った日からそんなに経ってない…よね?



斜め前を歩くその背中を見つめる。



今日は黒シャツにゆるっとした感じなのに格好がつく。


さすがは抜群のスタイルの持ち主。


おまけに端正な顔立ち。


イケメンって何着ても似合っちゃうんだ……すごいな。


そこは素直に認めてあげよう。