王様の命令は?



「……っ、うるさいな近いな離れてってばー!」




肩にのっている腕を払いのけて、みんなの視線を避けるように近くの扉から教室を出ていった。



ほんっと、なに!


お前の口から言えよって。


付き合ってます、なんてわざわざ言う必要あるか!?



この前も勝手にお母さんに報告してさ!



おさまらないドキドキにイライラして、廊下をずんずん進む速度が緩むことを知らない。



千紘もいないし、もうこのまま帰りたいよ…っ!