じっと睨みあげるけどなんにも動じない匠。 「柚奈立て」 「……」 「早く。さっさと立てよ」 「いっ……た!」 急に腕を引き上げられてすっと体が浮く。 ちょっと、いきなりなに……っ! 視線があったと思えば次にはもう見えなくなった。 それは髪の毛が目にかかっちゃったから。 きれいに結んでくれた髪が匠の手によって一瞬にしてほどかれて。 ふわっと髪がまた乱れる。