「赤とかいいんじゃないー?」
「うおっ、髪! 顔近づけすぎだわ、ペンキつくぞ」
がしっと肩から落ちた髪の束を掴んでくれたその手のおかげでペンキまみれにならずに済んだ。
うおっ、て。
ぷっ…なんでそんな焦ってくれてんの?
こみ上げる笑いを隠しきれない。
にやける顔でありがとう、と言おうとした、んだけど…
上げようとした視線は中途半端なところで止まる。
「っ…!」
ドギマギしちゃって、体が強張ってる感じがしちゃう。
だって…この男子が!!
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