王様の命令は?



「……っ…?」



パチリと目を開ければよく見慣れた天井があった。


あれ?

ここ、私の部屋だ。


しかも背中にはふかふかの感触。


ベッドに横たわってるこの状況って。



私、寝てたの……?




「起きたか」



「びっ、くりした……!」




まさかの声に驚きすぎて口から出たのは、か細い声。



部屋の真ん中に置いてあるローテーブルの前に座っているその人を見て、さらに目を見開く。



なぜ。


どうして、私の家に奴がいるの!?



必死になにがあったのかを思い出そうとしてみるけど、寝起きだからかなにも出てこない。



もう、なにがなんだか……



「お前、猿の着ぐるみ着てぶっ倒れたんだよ。病院は嫌って言うから家に連れて帰ってきた」



「まじか……」




本当にそこらへんの記憶がなくて、他人事のようにしか思えないんですが。