真夏の暑さをなめてはいけません。 なにも考えられなくなった頭に浮かんだのはこれだった。 「は? なんなんだよお前、おいっーー……」 匠の声が聞こえるけど、反応できず。 私の記憶はそこでぷつりと途切れた。 なんかまた怒ってた? あいつが私に向けてくる表情や声だとか、今まで優しいものがあったかな。 いつも、なんかトゲトゲしててさ。 ほんと、どこまでも偉そうな奴。