「あ! もうショーの時間だわ! お猿さんとお別れしよっか」



「また遊ぼーね! これ1つちょーだいっ」




ポンポンと手を触られて大きくうなずきながら、そのまま少年に差し出す。



1つ好きなの取ってってー!




「ありがとう、バイバイ!」




お別れの挨拶も元気いっぱい。


またね、少年。



風船を持った両手を軽くあげて左右に揺らした。