どうやら私は少年と向き合っていないようで。 不満そうな声をしたかと思えば急に元気になったご様子。 いや、違うよ!? わざと風船をあげないってわけじゃないの。 遊ぼうって意味でもないのー! 「遊ぼー! 遊ぼー!」 「っ……」 不意打ちに抱きつかれて体が揺れる。 この少年を剥がすにも両手が使えないこの状況どうしよう……。 カシャカシャとシャッター音が聞こえてきて、きっとお母さんは私のことなんて気にせず、というか知らずに楽しそうに子どもの写真を撮っているんでしょう。