「ーー納得できない。ずるい。そんなの許されると思ってんですか、文化祭実行委員!」



「文句言ってっと段ボール1個増やすぞ」



「人の話聞け!」



「やかましいわ、猿」



猿…っ!



両手に風船を持っている私は行き場のない怒りをその場で足をばたつかせて発散するしかなかった。



欲しいお菓子を買ってもらえず、駄々をこねるスーパーにいるようなちびっこのように。



「なんなのこれ!」