【舞美】



晴真の気持ちに応えられない

その理由を言った


中学の時から、ずっと那央だけが好き



麗のことも話した




また、失うなら
手に入れない方がいいのかもしれない



好きなのに、答えを出せなくて困っている




詩步にも言ってない、本音を晴真に言った




「中途半端してると
結局、失うんじゃないか?
だったら、飛び込んでいくべきだね!」




私の背中を押してくれた



でも…その1歩を踏み出せなかった

晴真は、私を口説くという自虐ネタで
私をからかうようになった


「数打ちゃ当たるかもだろ?」


5つ年上の晴真は、出会った頃から
甘え上手だった


「最初断った時、もう口聞いてくれないと
思ったの… 私がそうだったから」


「マイと話せない方がキツいな
マイは、松波君と話せなくても平気?
いつまでも、過去にこだわるなよ?
マイも松波君も、中学時代とは違う!」


「私…晴真みたいに大人じゃないもん!」


「グダグダ言わない!
そんなに、迷うなら俺の彼女になりなよ」


「晴真…ごめんね」

「いいって、謝られるとギャグじゃなくなる
仲良くやっていきたいから
ずっと、友達でいいよ!」


とか言いながら、切ない目をするの
ちゃんと気づいてるよ


ごめんね……晴真


本当は、晴真に相談するべきじゃないって
わかってるのに