「でも、気にならないこともないよ?その人、なんて名前なの?」

「えーなんだったかなぁ。高杉……高杉くんだよ!」

おいっ!

「香奈、絶対覚えてないでしょ?」

明らかに下の名前を思い出せてない様子の香奈。

高杉なんて名字、たくさんいるだろうに。

「まぁいいや。私は私でいいなって思う人見つけるし」