「だって、あの日高さんが律のことを俺に聞くんだから。あんなに嫌ってたのにさ」 彼は可笑しそうに笑う。 「律太君、しつこいから…折れた」 「あいつらしいなぁ、あ、そういえば」 葛城はコンビニの袋からペットボトルのお茶を取り出すと私に手渡した。 「これもらってくれないかな。律にばれるといろいろ面倒くさそうだから」 私は「ありがとう」と頷いて、カバンにそっとしまった。 葛城はわざわざ、律太抜きで話をするために、ジュースを買い忘れたことにしてくれたのだ。